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| 櫻井 公 | 幸福参考書 生活宇宙52話 | 400字詰原稿用紙 約142枚 |
| 著者略歴／1943年、大阪生まれ。チーフプランナーとしてあらゆるプロジェクトに参加。その功績により、2001年に東久邇宮記念賞受賞。 | 「ふにゃふにゃやわらかアタマと、ばりばり硬派の志が世の中を観察する。アタマの回路を編集しなおすための、すてきな例題集だ。」 鷲田清一 大阪大学大学院教授（倫理・哲学・ファッション）も推薦！ ※著者インタビューページへ |
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| 作品冒頭 | ||
| ※著者の都合により、ダウンロードできません。ご諒承ください。 「世界」を変えるには、〃意識〃を変えるのが先か、それとも〃行為〃が先か――。人類を悩ましてきたこの単純で深い問いかけは、日常の私たちの生活や、生きる場面等々でも、ほとんど直接的に関係しているように思います。 家庭という「世界」、地域という「世界」、国や民族という文字通りの「世界」。世界はいくつ重なっていても、その中で一個の個体とし生かされている以上、より良く生きるための選択や、判断がつきまとうのは当然のことです。 小誌では、わずかな経験に基づくだけですが、「意識を変えてから行動する」を基本とし、時に「行動が意識を目覚めさせる」といった、一見都合のよい考え方に立っています。 人を殺《あや》めるという行動をしてしまってから、「自分は悪いことをしてしまった」ということと、人を殺めることは悪いことで、決してしてはならないと、意識してから「銃を捨てる」というようなことは、誰もが考え、誰にでもできないがゆえ、やはり大切な認識かと思います。 自分の人生をそっと振り返ると、そのときどきに「ベスト」と思っていた判断が、後年、「どうしてあんなことをしてしまったのだろう？」と後悔することも数多く、〃意識〃を間違うと〃行為〃そのものも間違うことを思い知らされます。それゆえに、これからも意識自体を予め鍛えることの大切さを放棄する気にはなれないでしょう。 |
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